次亜塩素酸水溶液の種類
目次
次亜塩素酸水溶液の種類
【精製方法による違い】
次亜塩素酸水溶液は、塩化ナトリウム水溶液(いわゆる食塩水)・希塩酸等を電気分解して生成する「電解水」とよばれるものと、次亜塩素酸ナトリウムを希塩酸と水で希釈混合し、中和して生成する「中和水」(別名 活性化水)とに大別できます。
「電気分解にて精製させた次亜塩素酸水(電解水)」でも、「希釈混合にて精製された次亜塩素酸水(中和水)」でも、その効果に変わりはありません。
ただ、電解水は、次亜塩素酸水自体の分解速度が極端に速く、保存には適しませんが、大量の精製が短時間で可能なため、精製したその場で使用する食品工場や養豚場、養鶏場等での使用が適していると言われています。
一方中和水については、電解水に比べその分解速度が500倍以上遅いため、ある程度の保存が可能ですので、医療機関、社会福祉会介護施設、一般家庭等での使用が適していると言われています。
電解水・中和水とも効果・安全性に大きな差はありません。
【pH値による違い】
厚生労働省が発表している次亜塩素酸水には、そのpH値によって、次の3つの種類に分類されています。
@ pH2.7以下 強酸性次亜塩素酸水
*※強酸性の次亜塩素酸水ですので、金属等を腐食させ塩素ガス
が発生しますので、取り扱いには十分注意してください。
A pH2.7〜pH5.0 弱酸性次亜塩素酸水
*弱酸性と言いましても、pH値の幅が、pH2.7からpH5.0を広く、強酸性次亜塩
素酸水ほど、金属等への腐食性は有していませんが、それでも人体に影
響があることは間違いありませんので、その取り扱いには注意を要します。
B pH5.0〜pH6.5 微酸性次亜塩素酸水
*細菌類、ウイルス等の不活性化には絶大な効果を発揮する状態の次亜塩素酸水で、
しかも、HP値が中性に近い状態のものですから、人体にとっても優しく、仮に
誤飲してしまっても人体に全く問題のない状態のものです。