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使う際の目安濃度・適切なppmについて

次亜塩素酸水を使う際の目安濃度・適切なppmについて

次亜塩素酸水は水で希釈することで、利用目的別に濃さを調整して使えることが特徴です。では適切な濃度はどのくらいでしょうか。トイレや風呂掃除に用いる際には濃く、ペットの消臭に用いる際は薄く、次亜塩素酸水を用いる目的別の目安ppm濃度をご紹介します。

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濃度400ppm(0.04%)の次亜塩素酸水(電解酸性水)

ノロウイルス感染時の緊急殺菌、トイレ掃除・風呂場のカビ取りに

濃度400ppmの次亜塩素酸水は、家庭向けに市販されている商品の中では最も高濃度の部類に入りますので、ほぼ原液をそのまま使うのはどのような状況かという解説になります。

  •  ノロウイルス感染時の緊急除菌(吐瀉物や排泄物の処理時)
  •  風呂場のカビ取り
  •  トイレの便器内清掃

高濃度の次亜塩素酸水はそれだけ殺菌消毒効果も高いのですが、次亜塩素酸水の特徴は低濃度でも高い殺菌能力を持っていることですので、日常の用途で使用するにはやや能力過剰・オーバースペック気味となりますし、高濃度と言うことは薄めずに使うことになりますのでコストもかさみます。
  高い濃度で次亜塩素酸水を用いるのは、対象となる菌を「滅菌(完全に全滅させる)」したい場合か、対象となる菌が有機物にまみれている場合です。例えばノロウイルスの場合、数個のウイルスが体内に入っただけでも感染症状を引き起こす可能性があるため、通常の細菌やウイルスとは比較にならないほど徹底した殺菌消毒が必要になります。 
  また風呂場やトイレの掃除を行う場合、通常の部屋を掃除する場合よりも汚れ(有機物)の残留が多いため、濃度の薄い次亜塩素酸水では目的の雑菌を殺す前に有機物と反応して水になってしまうため、ある程度濃い濃度が必要になります。 
  こうした用途で次亜塩素酸水を使う場合の量の目安ですが、スプレーでさっとひと噴きでは足りず、ある程度びしょびしょになる量が必要です。特にノロウイルスの対策をする場合などは、はっきりと水滴がついて垂れるくらいの量を散布するようにしてください。 

濃度400ppm(0.02%)の次亜塩素酸水の作り方・薄め方

400ppmの次亜塩素酸水は、家庭の場合は原液をそのまま使うことになります。店舗によっては最大濃度が200ppm程度のこともありますので、400ppmの次亜塩素酸水を使いたい場合は濃度に注意して購入してください。 
  また弱酸性・微酸性次亜塩素酸水の使用期限は、おおよそ製造から半年〜1年程度です。期間がたった次亜塩素酸水は塩素濃度が低下していますので、ノロウイルス対策等に用いる場合は新しい次亜塩素酸水を使うことが望ましいです。 
  なお手元にある次亜塩素酸水の濃度が400ppmに満たない場合、例えば「うちのは200ppmだからノロウイルスには使えないね」ということはありません。殺菌力は、濃度・量・接触時間で定まってきますので、使う量(スプレー量)を増やしたり回数を増やすことで、最終的な効果を等しくすることができます。 
  ※ppmという言葉の意味、混合に関する詳細な計算式はこちらの解説記事をご覧ください→「ppm」とは何か?換算の方法は?」

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濃度200ppm(0.04%)の次亜塩素酸水(電解酸性水)

キッチン・台所周り、汚れや臭いが厳しい場所の除菌と消臭に

濃度200ppmの次亜塩素酸水は、家庭向けに販売されている商品の中でも比較的高濃度ですので、ある程度強い除菌力が必要な場所に用いる濃度になります。 

  • 肉や魚を切った包丁やまな板、キッチン用ふきんの殺菌消毒
  • 台所のシンクや三角コーナーの殺菌消毒に
  • ゴミ箱の除菌または消臭に
  • エアコンの除菌・消臭に 

次亜塩素酸水には洗浄効果はありませんので、キッチン周りで用いる際にはまず通常の洗剤で食器や調理器具、シンクなどを清掃し、綺麗になってから殺菌消毒用として次亜塩素酸水を用います。汚れたままで使用をしても、汚れ(有機物)と反応して対象の菌まで効果が届きませんのでご注意ください。 

濃度200ppm(0.02%)の次亜塩素酸水の作り方・薄め方

原液が400ppmの場合は、2倍に薄めると200ppmになります。水道水500mlに対して次亜塩素酸水500ml、水道水1リットルに対して次亜塩素酸水1リットルを混合することで、濃さが200ppmの殺菌水を作ることができます。 
  原液が200ppmの場合は薄めずにそのまま利用します。ボウル(桶)に次亜塩素酸水を入れてつけ置きにしたり、スプレーボトルに詰めて除菌をしたい場所に吹き付けたりして使用します。 
  ※ppmという言葉の意味、混合に関する詳細な計算式はこちらの解説記事をご覧ください→「ppm」とは何か?換算の方法は?」

 

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濃度100ppm(0.01%)の次亜塩素酸水(電解酸性水)

気になる場所の消臭用途に

濃度100ppmの次亜塩素酸水は、消臭スプレーとして利用をする際の目安濃度です。「物」に対して使う場合には100ppm程度が目安になります。

  • 焼き肉パーティーをした後のカーテン消臭に
  • トイレ使用後の消臭に
  • タバコの臭いが気になる部屋の消臭に
  • 枕やシーツ、寝室の消臭に
  • 下駄箱や臭いが気になる靴の消臭に
  • 自動車車内の消臭に
  • ペットのトイレや寝床の消臭に 

次亜塩素酸水は殺菌消毒の力は大変強いのですが、すぐに分解してしまうため持続力はありません。ですので、臭いを永続的に抑えたり、抗菌効果を狙ったりといった使い方には適しませんので、臭いが気になる場合や除菌をしたい場合はその都度使用するようにします。 

濃度100ppm(0.01%)の次亜塩素酸水の作り方・薄め方 

  • 原液が400ppm…元の量の4倍にして使います。100mlを作りたいのであれば、次亜塩素酸水25mlに対して水道水を75ml、350mlを作りたいのであれば、次亜塩素酸水87.5mlに対して水道水を262.5ml、500mlを作りたいのであれば、次亜塩素酸水125mlに対して水道水を375ml入れればOKです。
  • 原液が200ppm…元の量の2倍にして使います。次亜塩素酸水と同じ量の水道水をいれて混合すれば、濃度200ppmの次亜塩素酸水が得られます。
  • 原液が100ppm…次亜塩素酸水を薄めずにそのまま使用してください。 

※ppmという言葉の意味、混合に関する詳細な計算式はこちらの解説記事をご覧ください→「ppm」とは何か?換算の方法は?」

 

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濃度50ppm(0.005%)の次亜塩素酸水(電解酸性水)

人の体やペットへの使用、噴霧器(加湿器)による空間除菌に

濃度50ppmの次亜塩素酸水は、人の身体やペットに直接利用したり、機器を使って空間除菌をする場合に用いる濃度です。子供や赤ちゃん、小さなペットなど、抵抗力の弱い対象の「物」を除菌する場合もこの程度の濃度が安全です。健康に全く影響をもたらさずに使用したい場合の濃度の目安として考えるとよいでしょう。

  • 手洗い・うがい・口腔ケア用途
  • キッズ用品、子供がが遊ぶおもちゃの除菌に
  • ベビー用品、赤ちゃん用のほ乳瓶の除菌に
  • ペットのエサ容器の除菌に
  • 噴霧器(加湿器)に入れた空間除菌消臭に

厚生労働省の食品添加物としての次亜塩素酸水(微酸性次亜塩素酸水)の指定濃度が10ppm〜80ppmです。掛け流しで食品を殺菌するような場合はこの程度の濃度で十分な殺菌力が得られるということになりますので、濃度はある程度薄めに作っておき、臭いが消えないばあいはスプレー回数を増やすなどの対応をしてもよいでしょう。 
  なお、次亜塩素酸水を人体やペットに直接使用する場合、科学的には安全性が証明されていますが、法律的には注意が必要な場合がありますので、気になる場合はこちらの解説もご覧ください→「次亜塩素酸水を人体やペットに用いる場合」

濃度50ppm(0.005%)の次亜塩素酸水の作り方・薄め方

  • 原液が400ppm…元の量の8倍にして使います。100mlを作りたいのであれば、次亜塩素酸水12.5mlに対して水道水を87.5ml、350mlを作りたいのであれば、次亜塩素酸水43.75mlに対して水道水を306.25ml、500mlを作りたいのであれば、次亜塩素酸水62.5mlに対して水道水を437.5ml入れればOKです。
  • 原液が200ppm…元の量の4倍にして使います。100mlを作りたいのであれば、次亜塩素酸水25mlに対して水道水を75ml、350mlを作りたいのであれば、次亜塩素酸水87.5mlに対して水道水を262.5ml、500mlを作りたいのであれば、次亜塩素酸水125mlに対して水道水を375ml入れればOKです。
  • 原液が100ppm…元の量の2倍にして使います。次亜塩素酸水と同じ量の水道水をいれて混合すれば、濃度50ppmの次亜塩素酸水が得られます。
  • 原液が50ppm…次亜塩素酸水を薄めずにそのまま使用してください。
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