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防災・備蓄に活用する

次亜塩素酸水を防災・備蓄に活用する際の利点と欠点

次亜塩素酸水は強い殺菌能力と人体やペットへの高い安全性を持っているため、災害時にも使いやすい万能除菌消臭剤になり得ます。反面、対象が汚れていると効果が落ちたり、長期間の保存ができないデメリットがありますので、使いどころを考えて利用しましょう。

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次亜塩素酸水の強みと弱みを再確認する

次亜塩素酸水の強み・特徴

  • 強力な殺菌消毒効果
  • アルコール消毒では効果がないノロウイルスへの強い殺菌能力
  • 皮膚についたり飲んでしまったも問題がないという安全性の高さ
  • 希釈をせずに使用しても人体に害を及ぼさない

次亜塩素酸水の弱点・使いづらさ

  • 有機物(汚れ)があると殺菌効果が発揮できない
  • 保存期間が短く、半年〜1年程度で効果を失う

次亜塩素酸水の強みは、殺菌消毒・消臭効果が非常に強力であるのに、人体やペットに対する安全性が高いという点です。反面、殺菌したい対象物が汚れていると、細菌やウイルスにたどり着く前に有機物と反応して効果を失うため、事前の清掃が必須であるという点や、他の除菌剤と比較すると分解されやすく、年単位の保存が難しいという点がデメリットです。

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非常時に次亜塩素酸水を活用するポイント

希釈をしなくても使える(使えないこともない)

災害時の消毒薬として保存がしやすいハイターやミルトンなどの次亜塩素酸ナトリウムは、大量の水で希釈しなければならないという問題点があります。濃度が高いということはコンパクトに保存ができるのでそれはよいのですが、災害時には水が貴重品になることが多く、消毒薬を作るための水を調達することが難しくなるためです。
  次亜塩素酸水は、人体に用いる場合は希釈をして50ppm程度に濃度を下げた方がよいのですが、よく市販されている200ppm〜400ppm程度の濃度であっても使えないということはなく(オーバーキルになってしまってもったいないという考えです)、希釈水が手に入らない場合でもそのまま使用することが可能です。

殺菌消毒効果が高く、万能除菌剤として様々に利用できる

大地震や洪水、新型インフルエンザパンデミックなど、自然災害が発生した際には自宅や地域の衛生管理が大きな課題になります。そのため、防災グッズを用意する際には消毒薬や除菌剤、ウェットティッシュを準備するように推奨することがよくあります。
  防災グッズとしてもよく使われるアルコール系の除菌スプレーやウェットティッシュは、空間噴霧ができないため新型インフルエンザなどの感染症対策には用いづらく、またノロウイルスには効果が薄いというデメリットがあるため、コストや使い勝手としては優れているのですが万能薬になり得ない弱みがあります。
  次亜塩素酸水は、超音波加湿器などを用いることで空間に噴霧することができるため、ウイルス感染の予防策として空間除菌を行うことが可能です(この方法による効果は未知数な所もありますが)。またノロウイルスに対してもつよい殺菌力を発揮するため、非常時における食中毒対策にも効果的といえます。

人体への安全性が高く「フェイルセーフ」な性質を持っている

将来の発生が指摘されている首都直下地震や南海トラフ沖連動地震などが発生した場合、その被害規模の大きさから、地震直後に医療機関にかかることは難しくなります。大規模災害が発生した際には、ケガや病気にかかることを極力回避することが重要になります。
  次亜塩素酸ナトリウムやその他の除菌剤を災害時に用いる場合、希釈作業時の事故で原液をかぶってしまったり、あるいは幼児やペットが誤飲をしてしまったりする可能性がありますが、このような場合も医者に診てもらうことが難しいため、自力で何とかする必要があります。
  次亜塩素酸水は誤って飲んでしまったり、原液を頭からかぶってしまったりしても問題がないため、消毒作業による二次災害を防ぐことができます。防災対策には「フェイルセーフ(誤動作や誤った使い方をしても自動的に安全側に制御されること)」が重要ですが、次亜塩素酸水は安全性の高さから自然とフェイルセーフの性質を持っています。

強い殺菌力と高い安全性により「ワンアイテム・マルチユース」な性質を持つ

前述の「フェイルセーフ(誤使用時の安全性)」と同じく、防災グッズを選ぶ際のポイントとして「ワンアイテム・マルチユース(使い回しができる)」が重要なポイントになります。非常時には多くの道具を持ち歩けませんので、できるだけひとつのアイテムに様々な用途を詰め込むことが望ましいのです。
  次亜塩素酸水は、強い殺菌力と高い安全性を持っていますので、下記の様なニーズに全て対応することが可能です。

  • 手洗いができない場合の手指の消毒剤として使える
  • 調理器具だけでなく食品の消毒を行うことができる
  • 風呂代わりに体を拭いて、除菌や消臭ができる
  • 口をゆすぐ水として使うことで歯磨きの代わりになる
  • 入れ歯などの洗浄剤の代わりに使用できる
  • 衣類を洗う際の消毒剤として活用することができる
  • 非常用トイレなどの消毒、汚物の消臭ができる
  • 避難所に連れてきたペットの除菌・消臭ができる
  • ほ乳瓶や赤ちゃん用品の消毒もできる

非常持ち出し袋に入れて持って逃げるというよりは、生活用品をまとめた備蓄用品のひとつとして準備をしておき、避難所やインフラが停止した自宅などで使用するのがよい使い方といえそうです。

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次亜塩素酸水の非常時におけるデメリットと解決策

汚れた場所の殺菌消毒には弱い

次亜塩素酸水は反応速度がきわめて速く、そのため細菌やウイルスに対して強い殺菌消毒効果を発揮しますが、有機物ともすぐに反応をしてしまうため、除菌したい対象物が汚れていると除菌効果を発揮する前に反応してしまい、効果を失ってしまいます。
  平時の場合も,例えばノロウイルス感染者の嘔吐物や排泄物を処理する際には、まず汚れを取り除き、その場の洗浄をしてから、最後に仕上げ殺菌をするという使い方が推奨されています。そのため、汚れた服の洗濯やトイレの消毒に用いる場合、大量に掛け流しをしないと効果が発揮されない恐れがあります。
  しかし、次亜塩素酸水は濃度が薄くても効果を発揮するという特徴も持っていますので、水が手に入る状況であれば50ppm程度に希釈して量を増やし、洗浄水として使いながら除菌まで行ってしまうという方法をとることで、問題を回避することができます。

長期間の保存ができないため備蓄がしづらい

次亜塩素酸水は製造からの保存期間が短く、家庭向けに販売されている備蓄用の商品でもおおよそ半年〜1年程度が保管期限となっています。そのため、仮に自治体や企業で次亜塩素酸水の備蓄をする場合には、他の備蓄品とは異なった管理をすることになり手間がかかります。
  また家庭用の防災グッズとして準備をする場合も、ボトルに詰めて非常持ち出し袋に入れておくというのは行いづらいため、基本的には平時から除菌消臭に用い、常にストックを入れ替えながら、非常時にはそのまま平時に使っている次亜塩素酸水を使う、という方法が適しています。

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