ごあいさつ

■農業は、耕地等において農作物の栽培や農耕での収穫や家畜などを飼育し、乳製品や肉、卵を生産し人が生きていくうえで必要な食料や繊維、またそれに付随する副産物などを生産する人間社会の根幹の産業である。
「農業」があるからこそ、人は生きていられると言っても決して過言ではありません。
単に耕作だけでなく、広い土地を耕作に適した土地として開墾し、農耕地にすることや水路を作るなど人工的に水を土地に供給して行う灌漑農業といった様々な技法も農業の一役です。
■わが国の農業の基本は、「農地での農作物の栽培」と「酪農や畜産や養鶏」などが主ではあるが、近年、既存農業への懸念から、「より安全、より安心の農産物」の関心が高まり、品種の改良、農薬や化学肥料などの技術革新によって収穫量の増大農業が急激に増加していました。 しかし、その一方、地球環境への悪影響人体への悪影響が起きてだしている事、また、畜産においても品種改良や集約型の養豚・養鶏によって食肉生産高が劇的に増加したが、抗生物質や成長ホルモンなどの化学物質を投与することの人体への影響が懸念されている事は、一般的に広く周知されています。
そのようなわが国の農業ですが、2010年の農林水産省発表の食糧自給率(カロリーベース総合食料自給率)39%、生産額ベース総合食料自給率では69%と推計されています。
特に、四大穀物(米・小麦・トウモロコシ・大豆)のうち、小麦・トウモロコシ・大豆のほぼ全量を輸入に頼っていることが、今後のわが国の食糧不安は極めて大きいと考えます。
その背景には水稲の単位面積当りの収量が高いのに対して、小麦・トウモロコシ・大豆は予想以上に収穫量が少なく、広大な農耕地生産が収量単価引き下げに結びつくこと、また、山間部が多く、大規模平野が少ない日本の国土内で連作障害をもった小麦・大豆・トウモロコシを生産するには、休耕、または輪作をしてまでも耕作をしますが、生産する側として非効率な土地利用となってしまう事と、また、温暖多雨風の自然条件が単位収量の高い水稲栽培が適していた事などたくさんの弊害があります。
■生産者側からしてしてみれば、栽培収量や栽培労働などを考慮すると、水稲作りの方がより収益に影響していることが現在の日本における農業の実態です。
■農産物の輸入自由化によって大手穀物商社もわが国に進出し、安価な海外産農産物が輸入されたので、価格競争力の低いわが国の農業では、付加価値の高い品種に移行する農業を展開する方向で押進もうとしているが、農業従事者の高齢化に伴い離農や離農をしないまでも出荷をせず自家向けの生産しかしない農家が増えている事もまた日本農業の現実です。
農業を目指す多くの若者は、大規模農家に転換することを志しますが、相応の資金が必要であり、借入金なのど負債の返済に目処が立たないため、個人経営での農地の集約は、思うように進んでいません。
また、国内での新たな農地開拓は非常に困難であり、ヘクタール単位の圃場を運用できるような農地もほとんどない。
■「農業後継者がいない」、しかし、放置できない農地を他の農家に低額で貸し付けることがあり、例え、単純に 散在する農地を一つの農家に任せることとなったとしても、経営改善の効果には限度があり、宅地と混在した 細切れの圃場を集めて農地を作ったとしても規模は極めて小さいものであり、農業生産性の少なくあまり集約は期待できないものと推察される。
日本各地では、後継者不足の解消のために全く別業種からの人材(定年退職者を含む)や新卒の学生、または ニートなどの失業者を新規就農させる取り組みが全国あちこちで行われておりますが、現実には、なかなか農業 に馴染まず、現実には短期間での離農者が非常に多いです。
■従いまして、私ども株式会社日本農産では、現状の農家の「生産物向上と安定的な収入」また、「日本の農業の活性化と進化」を大きな目標として、農業従事者の安定労働確保と国際農業に負けない農業を作り上げ、日本の農業収益の増大を図るために、一役を担う所存です。   


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